青色申告をする人は、毎日の取引を帳簿に正しく記帳することにより、正確な所得金額を計算することができます。また、経営成績や資金ぐりなどの状態を適切に把握することができます。


 記帳の心がまえ
◆企業会計と家計の区分
青色申告の基本は企業会計と家計の区分です。企業会計と家計が混在していては、正しい企業損益を計算できません。
◆現金管理
1日の記帳が終わったら、現金出納帳の残高と手元に残っている現金を確かめてください。もし一致しないときはその理由を検討して下さい。正しい企業損益を計算する為には大変重要なことです。
◆その他
取引は請求書や領収書などで必ず記帳担当者に知らせ、記帳もれがないようにしましょう。また、その日のうちに記帳を済ませないと記憶があいまいになり、正しく記帳ができないことがあります。




 記帳方法
記帳方法には複式簿記と簡易簿記があります。両者には次のような大きな違いがあります。複式簿記で記帳すれば青色申告特別控除65万円の適用を受けることができます。


複式簿記 簡易簿記
 現金の出入りや預金の出入りだけではなく、資産や負債の動きも同時に記録するために、その企業の経営成績と財政状態を適切に把握することができます。

 また、簡易簿記とは異なり、日常の帳簿から貸借対照表を作成できます。

 家計簿や小遣い帳と同じ形式のために、簿記の知識がなくても比較的容易に記帳することができます。

 売上、仕入、経費の動きを中心に記帳するために、所得計算を正しく行うことに重点がおかれています。

 したがって、資産や負債の動きを十分に把握することができません。




パソコン用会計ソフト「ブルーリターンA」を活用すると複式簿記による記帳から決算申告が簡単に行えます。


また、青色申告会では多くの会員に複式簿記による記帳方法をマスターしていただくために、ビデオや各種教材を用意しています。